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フォントを自作する方法|無料でどこまで作れる?日本語に必要な文字数と手間

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フォントを自作する方法|無料でどこまで作れる?日本語に必要な文字数と手間

「フォントを自作してみたい。できれば無料で」と調べると、フォントの編集ソフト、作成サイト、スマホのアプリがいくつも出てきます。どれが本当に無料で、無料のままどこまで作れるのかは、紹介を読んだだけでは分かりにくくありませんか。

結論から言うと、フォントは無料でも自作できます。ただし日本語は字の数が多いので、「無料かどうか」と同じくらい「何文字を、どの方法で作るか」が大事です。この記事では、無料でフォントを作る 3 つの方法と、それぞれ無料でどこまでできるか、日本語に必要な文字数と手間の目安、目的別の選び方をまとめます。有料のフォントつく〜るで、購入前に無料でできることも正直に書きます。

目次(タップで開閉)
  1. 1. フォントを自作するとは? 文字の画像との違い
  2. 2. 無料でフォントを作る方法は 3 つ
  3. 3. 日本語フォントに必要な文字数の目安
    1. 3-1. 字の数が、そのまま手間になる
  4. 4. 無料のフォント編集ソフトで一から作る
    1. 4-1. 無料でどこまでできるか
    2. 4-2. 一から作る大まかな流れ
  5. 5. ブラウザで動くドット絵フォントのエディタで作る
    1. 5-1. 無料でどこまでできるか
    2. 5-2. 向いていること・向いていないこと
  6. 6. 手書きを取り込むサービスで作る
    1. 6-1. 無料でどこまでできるか
    2. 6-2. 無料で試す前に確かめたいこと
  7. 7. 目的別の選び方
  8. 8. フォントつく〜るの場合:購入前に無料でできること
    1. 8-1. 書く字は、ひらがななら 48 文字
  9. 9. まとめ

フォントを自作するとは? 文字の画像との違い

フォントを自作するとは、自分で描いた字や書いた字を、このフォントのファイルにすることです。一度作れば、Word や画像編集ソフトなど、フォントを選べるソフトで、どんな文章でもその字で打てます。

「フォント 作成 サイト」と調べると、フォントを作るサイトのほかに、文字を画像にするサイトや、英字を飾り文字に置きかえるサイトも出てきます。できあがるものが違うので、先に見分けておくと遠回りしません。

作るものできあがるもの文章を変えるときWord などで使えるか
フォントTTF・OTF などのフォントのファイル打ち直すだけ使える(パソコンに入れる)
文字の画像PNG・JPG などの画像画像を作り直す画像として貼るだけ
飾り文字(ジェネレーター)形の似た記号に置きかえた文字の並び作り直すフォントではない(主に英字)

この記事で扱うのは、いちばん上の「フォントのファイル」を作る方法です。

無料でフォントを作る方法は 3 つ

無料で始められる方法は、大きく 3 つに分かれます。無料でできる範囲と、日本語を作るときの手間が、方法ごとに違います。

方法無料でできる範囲日本語の手間できる字の見た目
無料のフォント編集ソフトで一から作る機能をすべて無料で使えるソフトがある1 字ずつ輪郭を描く。字数のぶん時間がかかる線の太さや曲線を自由に設計できる
ブラウザで動くドット絵フォントのエディタブラウザで描いて TTF に書き出せるものがあるマス目を 1 字ずつ塗る角ばったドットの字
手書きを取り込むサービス・アプリサービスによる。無料の範囲に字数の上限があるものもある紙や画面に書いて取り込む。書く字の数はサービスによる書いた字の形が残る

このほかに、デザイナーや制作会社に頼む方法もあります。無料ではないため、この記事では扱いません。依頼も含めた作り方の全体像は、オリジナルフォントの作り方でまとめています。

どの方法を選んでも、日本語では「何文字作るか」で手間が大きく変わります。方法ごとの説明の前に、必要な文字数を確かめておきます。

日本語フォントに必要な文字数の目安

英字のフォントなら、大文字・小文字と数字で 62 字です。日本語は、かなに加えて漢字があるので、桁が変わります。

字の種類字数の目安数え方・出典
ひらがな71 字(小さい字を入れると 81 字)清音 46・濁音 20・半濁音 5。小さい字は「ぁぃぅぇぉ・っ・ゃゅょ・ゎ」の 10 字
カタカナ71 字(小さい字を入れると 81 字)+「ヴ」「ー」ひらがなと同じ数え方
英字・数字62 字A〜Z・a〜z・0〜9
記号使う分だけ「。」「、」「・」「!」「?」「()」など
小学校で習う漢字1,026 字文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」の学年別漢字配当表
常用漢字2,136 字文化庁「常用漢字表」(平成22年内閣告示第2号)

(漢字の字数は、文部科学省・文化庁の公式資料による。2026年10月15日確認)

かなと記号だけでも 170 字ほど、常用漢字まで入れると 2,000 字を超えます。ブラウザで動くドット絵フォントのエディタの一つ、BitFontMaker2 の公式の日本語の文字リストを当社で数えたときも、2,177 字ありました(BitFontMaker2の使い方)。

字の数が、そのまま手間になる

1 字ずつ描く方法では、1 字にかかる時間は人と方法によって大きく変わりますが、作る字の数がそのまま手間になります。小学校で習う漢字だけでも、ひらがな(小さい字まで 81 字)の 10 倍以上の字数です。

無料のフォント編集ソフトで一から作る

フォント編集ソフトは、字の輪郭(アウトライン)を、点と曲線で 1 字ずつ描いてフォントにするソフトです。線の太さ、曲がり方、字の幅まで、すべて自分で決められます。

無料でどこまでできるか

無料で使えるフォント編集ソフトには、たとえば次のものがあります。

  • FontForge: 公式サイトで「無料のオープンソースのフォント編集ソフト」とされ、Windows・Mac・Linux 向けに配布されています。TrueType や OpenType などの形式で書き出せます(FontForge の公式サイト・公式ドキュメントによる。2026年10月15日確認)
  • Glyphr Studio: ブラウザだけで動くフォント編集ソフトです。公式サイトに「無料で、これからも無料」「100% ブラウザで動く」とあり、フォントのファイルをブラウザから書き出せます(公式サイトによる。2026年10月15日確認)

この 2 つは、機能を使うのに料金はかかりません。無料で作るときにかかるのは、お金ではなく、操作を覚える時間と 1 字ずつ描く時間です。

一から作る大まかな流れ

向いているのは、書体のデザインそのものを楽しみたい人や、太さや曲線を自分で設計したい人です。手書きの字を「そのまま」残したいだけなら、輪郭を描き起こす作業のぶん、手間が大きくなります。

ブラウザで動くドット絵フォントのエディタで作る

ドット絵フォントのエディタは、マス目を 1 マスずつ塗って字を作り、フォントに書き出すツールです。インストールなしで、ブラウザで使えるものがあります。

その一つが BitFontMaker2 です。公式サイトに料金の案内はなく、ブラウザで開いて使えます。公式のヘルプには、「BUILD」ボタンで TrueType のフォントにできること、作ったフォントはどんな目的にも自由に使えることが書かれています(BitFontMaker2 の公式ヘルプによる。2026年10月15日確認)。

無料でどこまでできるか

  • 字を描くことと、TTF に書き出すことまで、ブラウザで完結します
  • 日本語の字も足せます。公式の日本語の文字リストは、かな・記号・漢字で 2,177 字あります(当社で数えた値)
  • 作ったフォントをギャラリーに公開するときは、ほかの人にどう使ってもらうか(ライセンス)を選べます

向いていること・向いていないこと

向いていること向いていないこと
ドット絵のゲームの画面(スコア・メニュー・セリフ)手書きの筆跡をそのまま残すこと
レトロな見出し・ロゴ線の太さの変化や、はらい・かすれを見せること
英字・数字だけの小さなフォント漢字まで含めた日本語をひととおりそろえること

マス目は「塗る」か「塗らない」かの 2 つしかないので、線の太さの変化や、はらいの先が細くなる様子、かすれは表せません。ドットの質感がほしいときにはこれが持ち味になりますが、手書きの字を残したい目的とは合いません。使い方の手順は、BitFontMaker2の使い方で詳しく説明しています。

手書きを取り込むサービスで作る

手書きを取り込むサービスは、書いた字を読み込んでフォントにするサービスです。取り込み方には、印刷した用紙に書いてスキャンや撮影をするものや、スマホの画面に指やペンで描くものがあります。字の輪郭を一から描き起こす作業がないぶん、編集ソフトより取りかかりやすい方法です。

無料でどこまでできるか

無料の範囲は、サービスごとに違います。たとえば海外のサービスには、無料のプランで 1 つのフォントに入れられる字を 75 字までとしているものがあります(同社の料金ページによる。2026年10月15日確認)。

ひらがなは、小さい字まで入れると 81 字です。75 字の上限では、ひらがなだけでも小さい字までそろいきらない計算になります。無料の範囲を字数で決めているサービスでは、作りたい字の数と見比べておくと安心です。

無料で試す前に確かめたいこと

確かめること理由
無料で入れられる字の数ひらがなだけで、小さい字まで 81 字ある
日本語の用紙や入力に対応しているか用紙が英字だけだと、かなの字を自分で足す手間がかかる
書き出せる形式と、ダウンロードが無料の範囲に入るかWord などで使うには TTF や OTF のファイルが要る
商用利用・再配布の条件お店や仕事で使うなら、利用規約で確かめておく
取り込んだ手書きの画像の扱い保存される期間と、AI の学習に使うかどうか
スマホだけで最後まで作れるか用紙の印刷やスキャンが要るサービスもある

スマホのアプリにも、画面に描いた字をフォントにするものがあります。料金や無料の範囲はアプリごとに違うので、App Store や Google Play の説明で確かめてください。

目的別の選び方

ここまでの 3 つの方法と、作らずに済む方法も含めて、目的別にまとめます。

やりたいこと向いている方法無料でできるか
自分や家族の字を、そのまま残したい手書きを取り込むサービスサービスによる。無料の範囲の字数を確かめる
ドット絵のゲームやピクセルアートに使いたいドット絵フォントのエディタ描いて TTF に書き出すまで無料のものがある
書体のデザインを本格的にしたい無料のフォント編集ソフトソフトは無料のものがある。時間はかかる
ロゴや見出しに、英字と数字だけ使いたい編集ソフトか、ドット絵フォントのエディタ62 字なら無料の方法でも作りきりやすい
筆で書いた字をフォントにしたい手書きを取り込む方法サービスによる。筆跡がどこまで残るかも確かめる
手書き風の字なら、誰の字でもいい無料で配られているフォントを探す配布元による。確かめ方は手書き風フォントの選び方
1 枚の画像に文字を入れたいだけ文字の画像を作るサイトやアプリ無料のものもある。フォントとの違いは手書きフォントに変換する方法

迷ったら、「誰の字を、何文字、どこで使うか」の 3 つを先に決めると、方法が絞れます。筆で書いた字の残り方は筆文字メーカーの選び方、自分の字をスマホで取り込む流れは手書きフォントの作り方とスマホだけでフォントを作る方法で説明しています。

フォントつく〜るの場合:購入前に無料でできること

先にお伝えすると、フォントつく〜るは無料のサービスではありません。料金は、単品 ¥980(フォント 1 個)と、作り放題 ¥1,480(何個でも)の 2 つです。どちらも税込・買い切りで、サブスクはありません。

そのうえで、購入前に無料でできることと、購入すると増えることは次のとおりです。

段階できること
購入前(無料)字の取り込み(カメラで撮る・アルバムから選ぶ・手書きで描く・ベクター(SVG)を取り込む・方眼シートを読み込む)、フォントの作成、プレビュー(見本の文と全部の字の一覧)、気になる字だけ撮り直す、消しゴムで小さな汚れを消す
購入すると増えるフォントの保存、TTF のダウンロード、画像エディタで作った画像の書き出し(枚数の制限なし)

購入しなければ、料金はかかりません。できたフォントをプレビューで見てから、買うかどうかを決められます。

書く字は、ひらがななら 48 文字

フォントつく〜るでは、ひらがなは清音 46 字に、濁音と半濁音を 1 字ずつ足した計 48 文字を書きます。残りの濁音・半濁音は、書いた 1 字の点々・丸から自動で作ります。小さい「っ・ゃ・ゅ・ょ」なども清音から自動で作り、句読点「。、」は書いて登録すると入ります。

清音は、全部そろっていなくてもフォントを作れます。足りない清音は、丸ゴシックの形でフォントに入ります(手書きではない形です)。濁音・半濁音は 1 字ずつ必要です。

カタカナ・アルファベット・数字も作れます。漢字は、使いたい字を入力して、その字だけ書いて登録します。登録しなかった字は、使うときに別のフォントで表示されます。

項目内容
料金単品 ¥980(フォント 1 個)/作り放題 ¥1,480(何個でも)。どちらも税込・買い切り。サブスクなし
購入前に無料でできること字の取り込み、フォントの作成、プレビュー(見本の文と全部の字の一覧)、撮り直し、消しゴム
購入すると増えること保存、TTF のダウンロード、アプリ内の画像の書き出し(枚数の制限なし)
字の作り方書いた字の輪郭をなぞってフォントにする。AI で描き直さないので、書きぐせが残る
書く字ひらがな 48 文字(清音 46+濁音・半濁音を 1 字ずつ)。カタカナ・英数字・使いたい漢字も足せる
端末スマホのブラウザ(Safari・Chrome)だけで最後まで作れる。アプリのインストールは不要
支払いクレジットカード・PayPay・Apple Pay・Google Pay
権利作ったフォントの著作権は作った人のもの。商用利用・再配布・加工も自由
手書きの画像フォントの作成が終わったら、サーバからすぐ削除。AI の学習には使わない

作ったフォントには、「フォントつく〜る製」であることを示す情報が埋め込まれます(表示や使い方には影響しません)。家族など、ほかの人の字をフォントにするときは、その人の了解を取ってください。

ダウンロードした TTF は、パソコン(Windows・Mac)に入れて、Word・PowerPoint・Photoshop・Illustrator などで使えます。iPhone では、「メッセージ」や「メモ」などスマホ全体の文字は変えられないので、フォントを読み込めるアプリの中で使うか、画像エディタで画像にして使います。Word での入れ方は、Wordで手書きフォントを使う方法で説明しています。

まとめ

よくある質問

フォントを自作するとは?

フォントを自作するとは、自分で描いた字や書いた字を、TTF や OTF などのフォントのファイルにすることです。パソコンなどに入れると、Word や画像編集ソフトで、どんな文章でもその字で打てるようになります。文字を画像にするサイトや、飾り文字のジェネレーターで作れるものは、フォントではありません。

フォントは無料で自作できる?

できます。無料のフォント編集ソフト(FontForge など)や、ブラウザで動くドット絵フォントのエディタを使えば、ソフト代をかけずに TTF などのファイルまで作れます。ただし日本語は字の数が多いので、1 字ずつ描く方法では時間がかかります。

日本語のフォントを作るには何文字必要?

ひらがなは清音・濁音・半濁音で 71 字、小さい字まで入れると 81 字です。カタカナもほぼ同じ数で、漢字は小学校で習う字が 1,026 字(文部科学省)、常用漢字が 2,136 字(文化庁)あります。全部をそろえず、使う字だけに絞って作る方法もあります。

無料の手書きフォント作成サービスで日本語のフォントは作れる?

サービスによります。無料のプランで 1 つのフォントに入れられる字を 75 字までとしている海外のサービスもあり、ひらがなを小さい字まで入れた 81 字には足りません。無料で入れられる字の数、書き出せる形式、商用利用の条件を先に確かめてください。

フォントつく〜るは無料で使える?

フォントつく〜るは有料で、単品 ¥980(フォント 1 個)か作り放題 ¥1,480(何個でも)です(税込・買い切り)。購入前に、字を取り込んでフォントを作り、プレビューで見本の文と全部の字の一覧を確かめるところまでは無料です。保存・TTF のダウンロード・画像の書き出しは購入後にできます。

この記事を書いた会社

フォントつく〜る(株式会社ココロフリー)
手書きの字から、本物のフォント(TTF)を作る Web サービス「フォントつく〜る」を運営しています。