書類の見出しや、最後の署名。そこだけ自分の手書きの字で打てたら、 ぐっと「自分のもの」になります。むずかしそうに聞こえますが、 一度フォントにしてしまえば、Word でいつものフォントを選ぶのと まったく同じ感覚で、あなたの字が打てます。入れる作業は最初の1回だけ、 時間にして5分ほど。この記事では、作った手書きフォント(TTF)を Word で使う方法を、 Windows と Mac それぞれの手順と、つまずきやすいポイントまで ていねいに説明します。
まずは完成形から
これは実際に「フォントつく〜る」で作った手書きフォントを、Word の 文書に使ったイメージです。見出しも本文も、まるごとこの字で打てます。
おじいちゃんへ
おげんきですか。
こんど かぞくで あいに いくね。
たのしみに してて ください。
※ 実際に作った手書きフォントで表示しています(操作イメージ)。
用意するもの(TTFファイル1つ)
必要なのは、手書きフォントの本体である TTF ファイルが1つだけです。これさえパソコンに 入れれば、Word はもちろん、フォントを使うほかのソフトでも使えます。
まだ作っていない方は、スマホでひらがな48文字を用意するだけで 作れます。手順はこちらの記事が詳しいです → 手書きフォントの作り方。
料金は単品 ¥980(フォント1個)/作り放題 ¥1,480(何個でも)。どちらも買い切りで、サブスクはありません。TTF のダウンロードはフォント作成に含まれますので、Word に入れること自体に追加料金はかかりません。
Windows で入れる手順
- ダウンロードした「〇〇.ttf」を見つけます (ふつうは「ダウンロード」フォルダの中にあります)。
- そのファイルを右クリックして、「インストール」をクリック。 家族みんなのアカウントで使いたいときは 「すべてのユーザー用にインストール」を選びます。
- Word を一度閉じて、開き直します。
わたしのじ.ttf
これだけで、Word のフォント一覧にあなたの字が並びます。
会社のパソコンなどで「インストール」が押せない場合は、 管理者の権限が必要なことがあります。その場合はファイルを ダブルクリックして開き、出てきた画面の「インストール」ボタンからでも 入れられます。
Mac で入れる手順
- ダウンロードした「〇〇.ttf」をダブルクリックします。
- 「Font Book」というアプリが開くので、「インストール」ボタンをクリック。
- Word を開き直せば完了です。
わたしのじ
インストールあいうえお
ありがとう
「Font Book」が見当たらないときは、画面右上の検索(虫めがね)や Launchpad で「Font Book」または「フォント」と 打つと見つかります。
Word であなたのフォントを選ぶ
あとはいつも通りです。手書きにしたい文字を選んでから、画面上のフォント欄に、作ったときの名前を入力するか、 一覧から選ぶだけ。
見出し、宛名、最後のひとこと——一部だけ手書きにすると、書類全体がやわらかくなって、 ぐっと味が出ます。もちろん全文を手書きにしても、手紙のような一枚に なります。
うまくいかないとき
フォント一覧に出てこない
ほとんどの場合、Word を完全に終了して開き直すと 出てきます。それでも出ないときは、パソコンを再起動してみてください。 インストール直後の Word は、起動中に増えたフォントをまだ 読み込めていないことがあります。
一部の文字だけ、ちがうフォントで表示される
それはまだ登録していない文字かもしれません。 手書きフォントは、あなたが登録した字だけがあなたの字になり、 登録していない字は元の標準フォントで表示されます。 ひらがなに加えてカタカナ・英数字、使いたい漢字も登録すれば、その字もあなたの手書きになります。
字がガタガタ・かすれて見える
元の写真が暗かったり、斜めだったりすると起きやすいです。その文字だけ 撮り直して差し替えると、きれいになります(明るく・まっすぐ・白い紙が コツです)。
Excel・PowerPoint・年賀状ソフトでも同じ
一度インストールすれば、Word だけのものではありません。Excel・PowerPointはもちろん、年賀状ソフトや Photoshop・Illustrator など、パソコンにインストールしたフォントを 使えるソフトの一覧に、あなたの字が並びます。
ブラウザで動く Canva などのオンラインサービスは、別途 「フォントをアップロード」する機能(有料プラン限定の場合あり)が 必要なことがあります。アプリでインストール → そのまま使える、 というわけではないのでご注意を。
作ったフォントは、自由に使えます
「フォントつく〜る」で作ったフォントの著作権はあなたのものです。仕事の資料に使うのも、 お店のメニューやチラシに使うのも自由(商用利用 OK)。 加工も配布も制限はありません。
よくある質問
- Q. 入れたフォントは Word だけで使えるの?
- いいえ、パソコン全体に入ります。Word・Excel・PowerPoint など、 フォントを選べるソフトすべてで共通して使えます。
- Q. Word に入れるのにお金はかかる?
- かかりません。TTF のダウンロードはフォント作成(単品¥980 / 作り放題¥1,480)に含まれていて、パソコンに入れる作業は無料です。
- Q. フォントの名前は何になる?
- 作るときに付けた名前(例:「わたしの字」)です。Word の フォント欄でその名前を探すか、入力すると選べます。
- Q. この文書を人に送ったら、相手にも手書きの字で表示される?
- 相手のパソコンに同じフォントが入っていないと、標準フォントで 表示されます。手書きの見た目のまま渡したいときは、PDF にして送るのがいちばん簡単です (Word の「ファイル →名前を付けて保存」で ファイル形式に PDF を選ぶだけ。Mac 版も同じ手順です)。 Windows 版 Word なら「ファイル → オプション → 保存 →ファイルにフォントを埋め込む」で Word ファイルに直接フォントを同梱することもできます(Mac 版 Word にはこの機能はありません)。
- Q. スマホ(iPhone)の Word でも使える?
- スマホは仕組みが少し違い、別のアプリ経由になります。なお、 フォントつく〜るアプリ内の画像書き出しを使えば、 TTF を入れなくてもスマホだけで手書きのメッセージ画像が作れます。
まとめ
手書きフォントを Word で使うのは、「入れる → 選ぶ」の2手だけ。Windows なら右クリックして「インストール」、Mac なら ダブルクリックして「インストール」。あとは Word のフォント欄で 自分の名前を選ぶだけです。いつもの書類の片すみに、あなたや大切な人の 字をそっと添えてみてください。